血糖値と糖尿病検査

尿糖 腎臓にある糖の閾値を越えたとき出現 健常人でも
血糖値170〜180mg/dl以上
歳をとると糖が尿に出にくくなる
−血糖の調整− 
<血液にブドウ糖を供給する因子> 食事、肝臓に貯蔵されているグリコーゲンから分解
<血液から取り除く機序> 組織での糖の利用、肝臓や組織へのグリコーゲンとしての貯蔵、脂肪への転換
インスリン ブドウ糖の分解促進 肝臓でのグリコーゲンからブドウ糖への変換を抑える→血糖値低下
*グルカゴン、副腎皮質(糖質コルチコイド)、髄質(アドレナリン)、下垂体(成長ホルモン)、ACTH グリコーゲンからブドウ糖への転換を促進、ブドウ糖の分解を抑制→血糖値上昇
血糖値を変動させる薬物
上昇させる薬物
1. ホルモン
* ACTH,副腎皮質ステロイドホルモン
* 成長ホルモン、蛋白同化ホルモン
甲状腺ホルモン
2. 利尿剤
* サイアザイド剤
* フロセミ
* エタクリン酸
3. その他
ニコチン酸
* エタンブトール
* L-ドーパ
* フェノチアジン系化合物
低下させる薬物
1. インスリン
2. 経口糖尿病剤
* スルフォニル尿素剤(トルブタマイド、アセトヘキサミド、クロルプロパマイドなど)
* スルホニルアミド剤(塩酸メトホルム、塩酸ブホルム)
3. その他
サリチル酸剤(アスピリン
* β-ブロッカー(インデラル、アプロバール)
* クロラムフェニコール
* サルファ剤
クマリン系抗凝血薬(ワーファリン)
MAO阻害剤
糖尿病の新しい診断基準
1. 糖尿病の症状に加えて随時血糖値(静脈血漿)が200mg/dl(11.1mmol/l)以上:随時血糖は、最後の食事より特に設定されていないいずれかの時間と定義する。糖尿病の古典的症状は多尿、多飲そして予想外の体重減少を含む。
2. 空腹時血糖(静脈血漿)126mg/dl(7.0mmol/l)以上。空腹時とは少なくとも8時間カロリー摂取のないことと定義する。
3. ブドウ糖負荷試験後の2時間血糖値(静脈血漿)200mg/dl以上。その検査は、非含水75gブドウ糖を水に溶解したものと同等のものを含むブドウ糖を用い、WHOによって記載されたものによって実行されたものとする。
糖化ヘモグロビン ヘモグロビンA1c 高血糖が持続→結合が強い安定型の糖化Hb
赤血球の寿命が120日→1〜2ヶ月前の平均血糖値
基準値:4.3〜5.8% NIDDM6.5%以下を保つ
糖化蛋白:フルクトサミン、グルコアルブミン 1〜2週間前の平均血糖値
1,5アンヒドログルシトール(1,5AG)数日前での血糖値の変動
 グルコースに似たポリオール 高血糖では腎臓での再吸収が競合阻害を受けて尿中に喪失、血中では低下
尿糖の検出 試験紙法 ブドウ糖酸化酵素→H2O2+グルコン酸 H2O2で発色
還元物質 ビタミンC 偽陰性 排泄3〜6時間でピーク
cf.妊娠診断薬 胎盤ホルモン 妊娠4週後半で陽性