2006-04-01から1ヶ月間の記事一覧

喘息 8 / 統合失調症 12

患者指導のポイント成人喘息において喘息死という絶対に避けたい命題がある。そこで、初診時の患者に対しては下記のような指導が重要である。●喘息は慢性疾患であること ●症状がないときでも発作を予防するために治療が必要であること ●薬をきちんと服用する…

喘息 7 / 統合失調症 11

D 喘息の分類① 強度の分類(成人)② 重症度の分類(成人)③ 小児の気管支喘息の分類PEF(Peak expiratory flow):ピークフローメーターによる最大呼気流量 Epo2:パルスオキシメーターによる酸素飽和度 FEV(forced expiratory volume in one secon…

喘息 6 / 統合失調症 10

④ 気道炎症と気道過敏性の関係 1)気道粘膜上皮障害 2)神経系の影響 サブスタンスP、ニューロキニンA、カルシトニン遺伝子関連ペプチドなどの神経ペプチドの放出 3)気道平滑筋の収縮性および表現型の変化 4)気道壁のリモデリング⑤喘息症状の特徴 ・発作…

喘息 5 / 統合失調症 9

③ 気道炎症と気流制限の関係 気道炎症は次の4つの機序により、気流制限を起こす1)気道平滑筋の収縮 即時型喘息反応 病因アレルゲン 外因性刺激:冷気、煙、化学物質、気象変化 内因性刺激:運動、心理的ストレス 短時間作動型β2刺激薬の吸入で回復2)気道…

喘息 4 / 統合失調症 8

C 喘息の病態 ① 病態生理 気道炎症 好酸球、T細胞、肥満細胞数の増加、気道上皮の剥離 気道壁リモデリング 平滑筋の収縮、気道粘膜浮腫、分泌貯留液 気道過敏性の亢進 炎症性メディエーター 炎症カスケード 気道過敏性遺伝子の検索② 気管支喘息の病理 1 …

喘息 3 / 統合失調症 7

B ③喘息の危険因子〔A〕発症に関わる因子 Ⅰ 素因 遺伝的なもの a)アトピー IgE抗体を産生しやすい b)性別 小児喘息は女児よりも男児に多く見られるが、それは男児の方が女児よりも気道緊張度が高いので、種種の刺激に反応して気流制限が強く現れや…

喘息 2 / 統合失調症 6

B 喘息の現状と成因 ① 現在の気管支喘息有病率 日本 乳幼児5.1% 小児6.4% 成人3.0%(ただし、15〜30歳では6.2%) ② 喘息死の現状 喘息により年間約6000人もの人が死亡している(96年)4000人(2000年) 死亡に至る喘息発作の三大誘因は「…

喘息 1 / 統合失調症 5

喘息とは ASTHMA 繰り返し起こる咳、喘鳴、呼吸困難、気道狭窄による気流制限 気流制限の可逆性の低下 気道過敏性 痰 発作の終わりごろに痰が出て、楽になる場合が多い。 <成人喘息>気道の慢性炎症気道構造の変化(リモデリング)気道過敏性の亢進<小…

統合失調症 4

D 診断 診断基準(DSM-4) ■特徴的症状 以下の2つまたはそれ以上 1.妄想 2.幻覚 3.解体した会話(例:頻繁な脱線または減裂) 4.ひどく解体した、または、緊張病変性の行動 5.陰性症状(感情の平板化、思考の貧困、または意欲の欠如) ■社会的または職…

統合失調症 3

C 病態 臨床症状 1) 症状について Ⅰ 前駆症状 ●だるい、頭が重い、眠れない、手足がしびれるなど ●ひとりでに考えが浮かぶ、考えが止まる感じ、雑音が気になる、急に気持ちが不安定になりコントロールできない ●他人に見張られている、みんなが悪口を言っている…

統合失調症 2

B 原因 ① 危険因子 人口動態的特徴として 1)社会階層 2)年齢 3)性差 4)婚姻状態 他の付随因子として 1)出生季節 2)妊娠・出生合併症 3)薬物乱用 4) 遺伝的背景 → 双生児研究 同じ遺伝形質を持つ一卵性双生児では、一方が発病した場合、もう一…

統合失調症 1

A 統合失調症 ① 統合失調症とは 世界的に代表的な精神病で、主に青年期に発病し、特有の症状群で診断される疾患である。発病しやすい素質(脆弱性)と心理社会的な因子の相互作用によって発病する。回復するが再発しやすく、多くは慢性に経過する。経過と転帰…

糖尿病の

食後過血糖改善剤(αグルコシダーゼ阻害剤) 小腸での糖分を、通常よりゆっくりと吸収させることで、食後の高血糖をおさえる作用をもったクスリです。インスリン分泌刺激剤(スルフォニル尿素剤とナテグリニド) 膵臓のインスリン分泌を促進させ、血糖を下げ…

トリアゾラム0.125mg「EMEC」

薬物動態健康成人男性にトリアゾラム錠0.125mg「EMEC」を1錠(トリアゾラムとして0.125mg)絶食下経口投与した場合、0.5〜1.5時間で最高血漿中濃度に達し、その後約3.6時間の半減期で血漿中より消失した。以下に薬物動態パラメータ及び平均血漿中濃度推移を…

エテンザミド

末梢系鎮痛成分(炎症部位のプロスタグランジンの産生を抑制して、痛みを鎮める) つまり【痛みのもと】鎮痛薬 ;アセチルサリチル酸(アスピリン),イブプロフェンなど 中枢系鎮痛成分(比較的、視床下部(体温調節中枢)に働く) つまり【痛みの伝わり】鎮痛…

検査値 LAP

LAP 30〜78 U/l 肝臓 胆道 LAPは,アミノ酸を切断する酵素で,肝臓のほか,脳,腎臓,膵臓,小腸,子宮,睾丸など数多くの組織に存在します。血液中に増えるのは,ほとんどが肝臓か胆道に障害がある場合で,ほかの病気で増えるのは稀です。急性肝…

SSRI/SNRI

SSRI デプロメール・ルボックス25mg 50mg パキシル10mg 20mg SNRI トレドミン15mg 25mg Vol.277 薬┃剤┃師┃さ┃ん┃!┃頑┃張┃ろ┃う┃!┃通┃信┃ ━┛━┛━┛━┛━┛━┛━┛━┛━┛━┛━┛━┛━┛ ■────────────────────────────■選択的セロトニン取り込…

トライコアカプセル67mg 100mg

禁忌 (1)過敏症 (2)肝障害 (3)中等度以上の腎障害 (4)胆のう障害のある患者(胆石形成が報告されている) (5)妊婦、授乳婦