2006-06-01から1ヶ月間の記事一覧

気管支喘息 21 / 慢性肝炎 2

発作治療薬(リリーバー)1)ステロイド薬 ステロイド薬の経静脈的投与と経口投与の一部が発作治療薬であり、急性喘息発作には経静脈的にステロイド薬を短期に大量投与する場合がある。喘息症状の悪化には中〜高用量(プレドニゾロン0.5mg/kg前後)を1…

気管支喘息 20 / 慢性肝炎 1

(d)ロイコトリエン受容体拮抗薬 ロイコトリエン(LT)C4,D4,E4はシスティニルLT(CysLT)と言われ、CysLT受容体にはCysLT1受容体とCysLT2受容体がある。現在のロイコトリエン拮抗薬はCysLT1受容体拮抗薬である。ロイコトリ…

気管支喘息 19 / 呼吸器疾患 10

(c)トロンボキサンA2合成酵素阻害薬・拮抗薬 軽症〜中等症のアトピー型ないし混合喘息に対するトロンボキサンA2阻害薬の有効率は40%前後である。有効性の判定には2〜4週間投与して判定する。高齢者や非アトピー型喘息患者に対してもある程度有効であ…

気管支喘息 18 / 呼吸器疾患 9

(b)ヒスタミンH1受容体拮抗薬 ヒスタミンH1受容体拮抗薬はメディエーター(化学伝達物質)遊離抑制薬と同様に軽症または中等症のアトピー型喘息患者の20〜50%程度に効果がある。個々の患者での効果判定には4〜6週間以上の投与が必要である。フマル酸ケ…

呼吸器疾患 8

A 咳嗽 咳嗽は、洋の東西を問わず、患者が病院を訪れる頻度の最も高い症候の一つである。B 原因 ①発症のメカニズム 気道の炎症により、または外界からの刺激物質の吸入により、迷走神経に含まれる無髄神経であるC-ファイバーの受容体が刺激される、すると…