喘息 10 / 統合失調症 14・15

F 喘息の治療

①喘息の自己管理
  喘息日記
  ピークフロー値(PEF)の測定

注意点
ピークフローメーターは同じ機種を使用する
・5〜7歳以上 毎日投薬を受けている中等症から重症の喘息の患者
・朝・夕(起床時・就寝前)1日2回 喘息治療薬の服用・吸入前に測定する
ピークフローは気道閉塞の程度に平行し、また、1秒量に相関する

ピークフローメーターの正しい使い方
1 メーターのメモリにあるマーカーがゼロあるいはスケールの1番下にあることを確認する。
2 姿勢は立位で行う。できるかぎり深呼吸する。
3 強くそして早く呼出する。
4 3回の測定値のうち最高値を喘息日記に記録する。


統合失調症 14
2)多元受容体標的化抗精神病薬 非定型型抗精神病薬
オランザピン(ジプレキサ

・高齢者 慎重投与
非喫煙者、女性の高齢者 2.5〜5mgの少量から開始
・妊婦△ 授乳×

●主な作用機序
チエノベンゾジアゼピン系のオランザピンは脳内のドパミンD2受容体やセロトニン5-HT2受容体、ヒスタミン受容体を含め、多くの神経伝達物質受容体に対する拮抗作用がある。

●禁忌
昏睡状態の患者
バルビツール酸誘導体等の中枢神経抑制剤の強い影響下にある患者
エピネフリンを投与中の患者
過敏症
糖尿病の患者
糖尿病の既往歴のある患者

【警告】
・著しい血糖値の上昇から、糖尿病性ケトアシドーシス、糖尿病性昏睡などの重大な副作用が発現し、死亡に至る場合があるので、本剤投与中は、血糖値の測定などの観察を十分に行うこと。
・投与にあたっては、あらかじめ上記副作用が発現する場合があることを、患者およびその家族に十分に説明し、口渇、多飲、多尿、頻尿等の異常に注意し、このような症状が現れた場合には、直ちに投与を中断し、医師の診察を受けるように指導すること。

●副作用
重大/高血糖、糖尿病性ケトアシドーシス、糖尿病性昏睡、悪性症候群、黄疸、肝機能障害、痙攣、遅発性ジスキネジア、横紋筋融解症など
その他/不眠、不安、焦燥、興奮、易刺激性、アカシジア、振戦、体重増加、倦怠感、プロラクチン上昇、AST・ALT・トリグセライド上昇など


統合失調症 15

5)電気けいれん療法
筋弛緩薬を投与して麻酔下でmECTを行う。その適応は慎重に検討し、次のような場合に行う。

重篤な緊張病性の昏迷・興奮が続き、まはや薬物療法の効果を期待できず、全身状態の悪化や自傷・他害の危険が切迫している時。
②強い希死念慮や自殺企図があり、自殺の危険が切迫している時。
③重度の身体合併症やその他の薬剤不耐性のため、有効な薬物療法が行えない時。