「きみの友だち」重松 清
「わたしは、一緒にいなくても寂しくない相手のこと、友だちって思うけど」
空を見上げて、言った。
本当の友だち そばにいなくても、ずっとずっと支えてくれる。
心は、気持ちは、ずっとそばにいてくれる。
空の上からもこもこ雲になって、ずっと見守っていてくれる。
一緒にいたときの思い出が、本当に大切で、かけがえのないものだから。
恵美ちゃんと由香ちゃんには、時間が限られてることはわかっていたから、
何気なく流れていってしまう出来事さえも
ひとつひとつ大切な思い出として積み重ねていった。
思い出に支えられて、明日への道を
今日の一歩を歩んでいけるように。
一生忘れないようにたくさんの思い出を作っていく。
だから、みんなに付き合っている暇なんてなくて
自分と大切な人がどうしたいか、どうなりたいか
大切なものを守ることに力を入れたらいい。
ブンとモトは、互いに認め合うことと
自分を見つめ直すことのバランスがうまくできた。
自分を見つめ直すときも相手って大切なんだ。
これからも大切な思い出をどれだけの数作っていけるだろうか。
- 作者: 重松清
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2008/06/30
- メディア: 文庫
- 購入: 15人 クリック: 128回
- この商品を含むブログ (95件) を見る